Be My Valentine

もくじ
男性がプレゼントを贈ることが多い

日本の『バレンタインデー/Valentine’s Day』は、実質「女性が男性にチョコレートを贈る日」になっていると思います。
しかしアメリカでは、性別に限らず「チョコレート、花、カード」等を人に贈るのが定番となっています。どちらかといえば、男性が誰かにプレゼントを用意するイメージが強いとアメリカ人は述べています。
とくに思春期以降になると、意中の相手に上記のようなプレゼントを渡す男性が増えてきます。中には交際者/配偶者にジュエリーを贈る人もいます。
私はバレンタインに、妻に宝石をプレゼントした。
…かといって、恋愛一辺倒のイベントではなく、学校のクラスメートや家族とも「バレンタインデー」が祝われることもあります。
ふわふわ教授
※「ホワイトデー」は日本発祥の行事とされています。

バレンタインデーに、日本の女性が同僚やクラスメートにチョコレートを配る風習は、『義理チョコ』文化と呼ばれている。
ふわふわ教授
アメリカの「バレンタインデー」にまつわる重要な熟語を2つご紹介します。いずれも「愛」に関わる重大な英語となっています。
Significant other(最も大切な人)
『Significant other/スィグニフィカント・アザー』という言葉があります。 自分の人生で最も大切な人という意味です。『Other』は自分以外の他者を意味します。よって、基本的に家族や親友ではなく、恋人か配偶者に対して使う言葉となっています。
アメリカの「バレンタインデー」は、この『Significant other』をより大切に思う日となっています。
バレンタインデーになると、日本人女性はチョコレートを複数の男性に渡すが、アメリカでは、男性が、自分の大切な1人の人に花やチョコレートを贈ることが多い。
Be my Valentine(私のバレンタインになって)
『Be my Valentine』というフレーズもよく知られています。直訳すると「私のバレンタインになってください。」となります。
「バレンタインデー」当日のデートに誘う際のセリフとして使用されます。
私のバレンタインになってくれますか?(私とバレンタインを過ごしてくれますか?)
ちなみに、『Be my Valentine』に同意するなら『Yes』と答えれば良いそうですが、具体的なことはセリフに含まれていません。
よって、アメリカでは「何と返答すれば良いの?」「バレンタインになるってどういう意味?」という相談をネットに投稿する人もけっこう見られます。
ふわふわ教授
子供は「バレンタインカード」を学校に持参する
My Sweet Heart

「バレンタインの授業」がある
私が日本で通った小学校では、バレンタインチョコの持ち込みは禁止でした。他校でも、禁止までいかなくても、大っぴらに学校側が「バレンタインデー」を盛り上げるようなことは無いと思います。
ところが、アメリカの小学校では2月14日の「バレンタインデー」を重要視していました。授業時間内に「バレンタインカードの交換会」も行われます。
私が子供の頃、教室でバレンタインカードを配るための時間が設けられていました。
※Hand out (配布する)
私の通っていたアメリカの小学校では、順番に子供が教室を巡回しながら、自分のカードを一人一人に手渡しで配る時間が設けられていました。
ふわふわ教授
クラス全員分のカードを持ってくる人もいるし、仲の良い友達にのみ配る人もいました。中には何も持ってこない子供や、1枚も貰えていない子供もいました。
子供が箱を持参し、その中にカードやチョコを投函してもらう方式もあるそうです。好きな相手が入れたカードには、何が書いてあるのかを、あとから確かめるドキドキ感が味わえます。
関連記事:アメリカで、バレンタインよりもチョコレートが売れる行事といえば?
アメリカは、カード文化の国

『Greeting card/グリーティングカード』という、主にカラフルなイラストなどがデザインされたメッセージカードがあります。このようなカードを、アメリカでは年間を通して贈り合う文化があります。
アメリカの「バレンタインデー」は、小学校に限らず、多くのカードが贈られる日となっています。
参考:GREETING CARD ASSOTIATION 「グリーティングカードの歴史」
市販されているカードには、『Happy Valentine’s Day』や『Be my Valentine/私の恋人になって』などの言葉がプリントしてあります。日本の年賀状における「謹賀新年」や「あけましておめでとう」のような、テンプレに沿った「バレンタイン用の言葉」がカードに印刷されています。
ふわふわ教授
小学校の低学年であれば「バレンタイン=恋愛」という雰囲気はまだ弱いですが、思春期以降になると、バレンタインデーを、恋愛関係を深めるきっかけにするかたちに移行していくようです。
関連記事:アメリカにはない日本独自のお返し文化といえば?
バレンタインデーの由来が怖い?
バレンタインは、聖人の名前

バレンタインという言葉は、「聖ヴァレンティヌス」というローマ帝国時代の聖職者の名前から来ています。
同名の有名ブランドのように「ヴァレンティノ」とも読みますが、英語表記だと、お馴染みの『Valentine』になるのです。
『Valentine’s Day』の英語での発音は…
※青文字にアクセント
これを訳していくと、「バレンタイン(ズ) デー」すなわち、「バレンタインという人物のための日」という意味になるのです。
聖バレンタインの殉教日が2月14日
なぜ、「バレンタインデーの由来が怖い」という声があがるのかというと、この「聖ヴァレンティヌス」がローマで処刑された日が2月14日とされているからです。
伝説上の人物の逸話なので、諸説ありますが、当時のローマ帝国では、若い兵士の結婚が違法だったそうです。理由は、結婚してしまうと彼らが戦争に行きたがらなくなるから。

それを不憫に思った聖ヴァレンティヌスは、ローマ帝国側に知られぬよう、密かに若者たちを結婚させていたところ、それが発覚してしまい、投獄されて処刑となったそうです。
その後、「恋人たちの守護神」として、聖ヴァレンティヌスは聖人として祭られるようになり、形を変えて現在の「バレンタインデー」へと至るとのことです。
アメリカ人であっても、誰もがバレンタインデーの起源を知っているわけではない。
本日も最後までお読み頂き、誠にありがとうございます!