
『アルミニウム』は、日本と米国では発音が可なり違う
ある日、私はラジオでアメリカ人が会話している番組を聴いていました。
「日本の飲み物の自販機が便利だ!」というトピックでの会話だったのですが、出演者のひとりが、『缶の材質』について話し始めました。そして、次のような質問をしたのです。
「Is this can made of アルーメナム? Or steel?」
「この缶って、アルーメナムで作られているのかな?それともスチール製かな?」
初めて聴いたときは『ア』の部分が速すぎて聴こえず、『…ルーメナム』に聴こえましたが、
『アルーメナム』もしくは『アルーミナム』と言っていることが判明し、日本でいう『アルミニウム』のことでした。そして……スペルは『Aluminum』です。
…どうみても『num』の部分を『ニウム』とは読めないです。
なのに、なぜ日本では『アルミニウム』という発音なのだろう?と驚かされました。
同じ単語なのに、日本語と英語とでは発音が違うのはよくあることですが、『アルミニウム』と『アルーメナム』では元の原型を変え過ぎでは?? と驚き、なぜこうなったのだろうと調べてみました。
アメリカとイギリス、それぞれでも発音とスペルまで違う!

すると、『アルミニウム』はアメリカとイギリスでも表記が異なる単語でした。
アメリカ Aluminum
イギリス Aluminium
なんと、イギリスでは、『Aluminium』と書き、『アルミニウム』と読めます。元来はイギリスのほうがオリジナルで、のちにアメリカで単語が変化したそうです。現在でも、イギリスではオリジナルバージョンが正式に使われています。
イギリス発音では『アーリュミーニアム』で、アメリカでは『アルーメナム』と発音します。※青色部分がアクセント
日本語の『アルミニウム』は、イギリス・オリジナルの発音を基準にしていたんですね。
『アメリカン』バージョンの発音を覚えておくと便利
とはいっても、『アルミニウム』は身近な金属であり、日常会話でも使用する単語なので、アメリカでの発音も覚えておいたほうがお得です。実際、私は英語での発音自体に馴染みなかったので、ラジオで初めて聴いたとき、何て言ったのか分かりませんでした。
おさらいしますと、アメリカでは、
『ア ルー メナム』
……と発音します。
『ルー』の部分にアクセントをつけますが、『ア』はごく小さく言いますので、『ア』と『ルー』のギャップが大きいです。
『ルー』を強調して、単語全体を1秒以内に言うのがコツです。『…メナム』は3文字を一つの固まりのように素早く発音します。特に最後の『ム』は伸ばさず、しっかり切るように言い終りましょう。
リスニングでの印象ですが、『ルーメナ』の部分がはっきり聴こえ、始まりの『ア』と終わりの『ム』が小さめに聴こえます。
なので、ネイティヴが、早口で言うと、『ルーミネ』や『ルーメナン』に聴こえる場合もあります。それくらい、『ルー』の辺りを強調して発音される点を覚えておきましょう!
『Aluminum』を使った英文の用例
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