もくじ
「テレワークロス」とは?
歴史的にも珍しい「喪失感」
コロナ禍により、突然、テレワーク生活に入った人々が日本にも一定数います。
その中には、再び元のような通勤生活に戻る人々も増えているようです。きっかけは、5月終わりに発表された「緊急事態宣言の解除」です。
事実上、「外出制限」も解けたため、在宅勤務からオフィス勤務に戻る人が増えたという訳です。
やっと元の生活に近づいたと喜ぶ人がいる一方、「そのままテレワーク生活を続けたかった」とマイナスの感情に襲われる人もいます。
この、歴史的に見ても珍しい喪失感を、「テレワークロス」と呼ぶそうです。
会社に戻りたくない。
「〇〇ロス」は、和製英語
「テレワークロス」は、在宅勤務が終わってしまった「喪失感」を表す言葉で、コンスタントに登場する「〇〇ロス」という流行語の最新版です。
ところが、「〇〇ロス」という風に、あらゆる名詞に『loss』をくっつけるのは、日本独特の表現なのだそうです。
例えば『Pet loss/ペットロス』という言葉ですら、英語では通じない場合があるそうです。辞書によれば、和製英語のようです。
よって、「〇〇ロス」という言葉を英語で使う場合、普通に英文で伝えたほうが無難です。
私はペットを失ったことを引きずり、立ち直れないでいる。
「テレワークロス」を英文にすると…
まず、「テレワークロス」は、日本での流行語です。また、『Telework』自体は英語ですが、アメリカ等ではあまり使われていない単語です。
よって『Telework loss』という表現は英語では通じない可能性が非常に高いです。
代わりに「在宅勤務」という意味で好まれている『Work from home』という言葉を用いました。
テレワークの期間が終わって、がっかりだよ。
テレワークがもたらす恩恵を失うなんて悲しいよ。
ちなみに、日本でも「テレワーク」できる立場の人はごく少数といわれていますが、アメリカのニュース記事でも、在宅勤務が可能な人の数として「全体の29%程度」や、「4人に1人くらい」という数字が発表されています。
よって『Workig from home is a privilege/在宅勤務は特権だ』という人もいます。 テレワークは、英語ではWork from homeが一般的外国でも「テレワークロス」する人々
朝、オフィスまでの道のりが憂鬱
The New York Timesによると、アメリカでも「テレワークロス」を感じる人がいるようです。
元の通勤生活に戻りたくない理由は、「ウイルス感染のリスクがあるから」だけではないようです。
「テレワーク生活」により、社内政治、コピー機周りでの雑談などから解放される計り知れないメリットを知り、仕事の生産性も上がるとなれば、もう通勤したくなくなるようです。
車で通勤する人で、会社の駐車場を出てオフィスに行くまで歩いていると気分が病んでくるという人もいます。これは、明らかに日本語の「テレワークロス」に該当すると思います。
もともと雑談が苦手なタイプの人は、在宅勤務のほうが力を発揮できるようです。
在宅勤務は、内気な人には特に良いものだ。
未来は、テレワーク社会になるのか?
Unprecedented experiment「前例のない試み」
一斉にこれほど多くの人々にテレワークが課せられる状況は、歴史的にも初めてのことだといわれています。
英語では、『Unprecedented experiment/前例のない試み』と表現します。『Experiment』は、実験を意味します。今まさに、この「実験」の最中であり、世の中全体にどういう結果をもたらすか、まだ分かりません。
しかしながら、大勢による「テレワーク」に生産性が認められるなどの効果が認められれば、例えば、「事務職=テレワークが普通」という世の中になるかもしれません。
内向的な人には「テレワーク」はパラダイス?
The Atlantic では、内向的な人に「テレワーク」の普及が優位に働くかもしれないと述べられています。
人と直に顔を合わせるオフィスの中で、駆け引きによって出世をつかむタイプの人ではなく、「内向的で、仕事で結果を出す人」が勝利する時代が待っているかもしれません。
記事では、「テレワーク」に向いている人として、いわゆる「オタク」と訳されることの多い『Nerd』が、これからは逆転できるかもしれないとも予測しています。
仕事以外の雑談など、仕事以外のコミュニケーションを嫌う人にとっては在宅勤務はパラダイスになるかもしれません。
対人関係が苦手な僕には、在宅勤務が天国のようだよ。
本日も最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。