Why is NIPPON called JAPAN ?
もくじ
英語での『日本』の正式名称は『JAPAN』
英語では、日本を『Japan』といいますが、なぜ『ニッポン/Nippon』か『ニホン/Nihon』とは呼ばれていないのでしょうか?
例えば『America』なら『アメリカ』というふうに、日本語風ではありますが、「国名の通りの音」が、日本語に当てはめられています。
今回は、なぜ日本という国名が『Japan』と呼ばれるようになったのかを調査しました。
『ジャパン』と『日本』は、それぞれ異なる言葉だが、どちらも同じ国の名前を意味している。
外国に『ニッポン』が伝わるうちに『ジャパン』へ変化したから
結論ですが、昔のことなので、正確には誰にも分からないとのことです。
ただ、有力な理由として、『日本』という国名が複数の国へ伝わっていく間に、訛って変化してしまったという説があります。
変化の経緯は諸説あり、不明とされていますが…
…という順序で変化したと考えれば自然に感じられます。
外国での『日本』の呼び方
昔の中国語で日本は、『ジッポン』や『ジーペン』と呼ばれていたそうです。
※日本語でも、音読みなら『日/ジツ』『本/ポン』ですね。
それが、ヨーロッパに伝わると訛りが生じて…
英語では『ジャパン/Japan』となったのではないかと推測できます。
≪参考≫Japan Luggage Express Why is Japan called Japan?
「日本」という国名の由来は「日の本」とされています。つまり、「日の昇る本の国」という意味です。
この由来を、上記の英語サイトでは『The sun’s origin/太陽の原点・起源』と翻訳しています。
諸説あります。
ふわふわ教授
ラテン系『ジャポン』とゲルマン系『ヤパン』の2大傾向がある
あくまで現代語での例ですが、ヨーロッパでの日本の呼ばれ方を、『ラテン系』言語と『ゲルマン系』言語に分けると、それぞれに共通する特徴が見えてきます。
◎ラテン系の言語(ジャポン系)イタリア語『ジャッポーネ』、ポルトガル語『ジャポン』、フランス『ジャポン』、スペイン語『ハポン』等
◎ゲルマン系の言語(ヤパン系)
ドイツ語『ヤーパン』、オランダ語『ヤパン』、デンマーク語『ヤーペン』、スウェーデン語『ヤーパン』、イギリス英語『ジャパン』等
ラテン系言語では、全体的に『ジャポン/Japon』が基準になっていて、ゲルマン系言語では、『ヤパン/Japan』が基準になっているという特徴が見られます。
≪参考≫How To Pronounce How to pronounce “Japan” in German(※実際の音声が聴けます。)
ゲルマン系言語では、『ヤパン』や『ヤーパン』と発音しますが、それぞれのスペルは『Japan』と書きます。
上記のゲルマン系言語では、語頭の『J』の音を省略する傾向がありますが、英語の場合のみ『J』の音を発音するので『Japan/ジャパン』という呼び方になったのです。
日本は、ヨーロッパでは主に『ヤパン』か『ジャポン』と呼ばれている。
『ジパング/ZIPANGU』からの変化説も有名
マルコポーロが、『東方見聞録』の中で『黄金の国ジパング』として日本をヨーロッパに紹介したのは有名な話ですが、この『ジパング/Zipangu』がヨーロッパで広まり、前述の『ジャポン』や『ヤパン』などの呼び名が生まれたとする説が一般的です。
ところが、異論も多くあるとのことです。
『ジパング』の響きがファンタジックなので、史実は別として日本の別名としてある意味一人歩きしているようですね。
ふわふわ教授
『Cipangu』は14世紀に、イタリアのマルコ・ポーロによって初めてヨーロッパで使われた名称とされています。※現在のイタリアでは『ジャッポーネ/Giappone』
≪参考≫Japan Info What are the Different Names of Japan?
詳細な経緯かは不明ですが、中国に伝達された『日本』という言葉が、西洋人に伝わり、『Japan』に変化したという点は共通していますね。
Cipangu, Golden Cipangu: Essays in Japanese History 新品価格 |
多くの本には、『ジャパン』は『ジパング』が訛った言葉だと記されている。
国名の、海外での異なる呼び名を『外名』という
『イギリス』という国名は日本だけで使用されている
日本という国名が、国内と海外とでは異なる名称になっていることが、本日のブログのテーマになっています。
ふわふわ教授
これまでに記したように、日本の『外名』はたくさん存在しますが、他の国々においても、さまざまな『外名』が存在します。
例えば、日本で『イギリス』と呼ばれている国は、欧米では『ユナイテッドキングダム』と呼ばれています。短縮形の『UK』が一般的です。
つまり、『UK』の日本における外名が、『イギリス』というわけです。
UKは、日本では『イギリス』と呼ばれている。
ちなみに、イギリスの正式名称は、『United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland/グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国』です。4つの国が合わさった王国なのです。
その4つの国の中で最も大きな国が『England/イングランド』です。イングランドの言葉、すなわち「イングランド語」という意味の言葉が、『English/英語』となのです。
『イギリス』という言葉は、『English』のポルトガル語バージョンである『Inglez/イングレス』が訛って生まれたそうです。
ふわふわ教授
≪参考≫JAPAN TODAY “Why is UK called Igirisu in Japanese ?”
『NIPPON』という名称を広めようという動きも…
『日本』の国内での発音である『Nippon』を世界に定着させようという動きもあるようですが、あまり大きなムーヴメントには至っていないようです。
むしろ、日本国内でも『ジャパン』という言葉は多用されています。言葉の表現として、スポーツなどで日本代表チームが海外で試合をする際には、日本チームのことを『〇〇 JAPAN/〇〇ジャパン』と正式に呼ぶこともあります。
『日本』と『Japan』の2つを使い分ける文化が定着している面も大きいので、逆に『Nippon』を前面に出すことに違和感があるかもしれません。
日本では、英語表記の『NIPPON』は、紙幣と切手以外では公式に使用されていない。
≪参考≫All About 20th 趣味「日本切手の表記がJAPANではなくNIPPONのわけ」
英語『JAPAN』の発音のコツ。アメリカでは『ジャペーァン』と言う
◎イギリス式の発音ジャパァーン
※青文字部分にアクセント
発音は、基本的に日本語の『ジャパン』とほぼ同じです。『パ』の部分にアクセントをつけて伸ばす感じになります。
※イギリス英語のほうが、アメリカ英語よりも、日本語話者に発音しやすい単語が多いとされています。
◎アメリカ式の発音
ジャペーァン
※青文字部分にアクセント
カタカナで表現するなら、デーブ・スペクター氏や郷ひろみ氏のように『ジャペーアン』と発音するのが手っ取り早いです。
アメリカ英語の場合、『Japan』の『pan』のあたりに大きな特徴が表れます。この、『pan』の中にある『a』の部分の発音記号は、[æ]になります。
ふわふわ教授
/æ/の発音 🌏 英語の発音 English Pronunciation
本日も最後までお読み頂き、誠にありがとうございます!