毎年、「渋谷ハロウィーン」がメディアで繰り返し取り上げられますが、今や Craziest Halloween(もっともクレイジーなハロウィーン)として、海外にも知れ渡るようになりました。
もくじ
『Crowd』人混みが、異常
いつも渋谷のスクランブル交差点あたりは人通りが多いですが(※緊急事態宣言前)、ハロウィーン時期の週末になると人混みが倍増することが、毎年社会問題になっています。
ふわふわ教授
いつもより道が混んでいた。
ハロウィーンの夜、渋谷に多くの人が集まっていた。
上の文の『so many』を『too many』にランク上げしてもOKです。普通の道に人が溢れかえって前に進めないレベルだからです。
人混みで道を渡ることすらできなかった。
「渋谷スクランブル交差点」は英語で『Shibuya crossing』
交差点そのものは『Intersection/インターセクション』ですが、横断歩道は『Crossing』です。「スクランブル交差点」は日本ローカルの表現で、横断する人々が一斉に歩く様子に焦点を当てています。
ふわふわ教授
※日本通の外国人の中には『Shibuya scramble』の名前を知っている人もいますが、まだそこまで一般化していません。
LIVE JAPAN PERFECT GUIDEでは、日本橋人形町で開催される「ハッピーハロウィン」という子供向のイベントについて言及しています。また、日本最大のハロウィンパレードである「カワサキハロウィン」には、2000人の参加者と、12万人の観客が集うと伝えています。
上記のような「公式イベント」が、100万人参加の「渋谷ハロウィーン」と比べると、かすんで見える(Pale in comparison)とも記されています。
『Crazy』な渋谷ハロウィーン
渋谷のハロウィーンは「クレイジー」と形容されます。
この『Crazy』という英単語は、本来「狂気」を意味しますが、「度を超して凄い」のような意味でも使われます。よって、悪い意味にも、良い意味にも使える点が特徴です。
渋谷のハロウィーンはやばい。
日本語の「やばい」も、本来は「危機的な状況」を意味しますが、やはり「度を超して凄い」というスラングの意味合いもあるので、『Crazy』と「やばい」はこの場合、置き換え可能です。
※あくまでカジュアルな表現です。
ふわふわ教授
よって、率直に「よくなかった」という感想なら、以下のような文になります。
ハロウィーンの渋谷は危険だった。私は好きではない。
JAPAN WIRELESSでは、『Craziest Halloween』というフレーズを使い、「もっともクレイジーな路上パーティ」であることを伝えています。また、100万人もの仮装者が路上に集まるだけの催しなので、『Caothic/混沌とした』『Unofficial/非公式』とも記しています。
ふわふわ教授
『Crazy』単独だと抽象的で、何のことか分かりませんが、「何が、どうクレイジーなのか」を補足することで、以下のツイートのように「全く違う意味」の文章が作れます。
正反対の意味になる『Crazy』の使用例2つ
下記、2ツイートでは、同じ『Crazy』という単語が「非難目的」と、「肯定目的」という異なる意味合いで使われています。
対訳「渋谷のハロウィーンで、狂ったように大人がはしゃいでいた。翌朝には、その大人が投げ捨てたゴミを子供たちが拾って後始末している。日本がおかしくなってきた。」
ふわふわ教授
☆次のツイートは、肯定的な『Crazy』です。
It was a crazy night in shibuya but all good fun , the Japanese people are really into Halloween and they put so much effort into it ! Next time will be ready 😉 @ Shibuya, Tokyo https://t.co/8wnDUDEqVx
— itsmewency (@Wencerom) November 1, 2019
対訳「渋谷の夜は、やばかったなぁ。でも全部が最高だったよ。日本の人たちはハロウィーンを凄く気に入ったみたいだね…情熱の注ぎ方が半端ない!早くも、来年が待ちきれないね(^_^」
警察官の増員や、条例も作られる事態に…
「渋谷ハロウィン」の深刻さが年々増していく事態を受け、警察による警戒がより強化されました。
警視庁は、数百人もの機動隊を渋谷に出動させた。
渋谷区ではハロウィーン対策として、新たな条例が制定されました。主に酒を禁じることで、騒ぎを抑制しようとしたようです。
ふわふわ教授
渋谷では、公式に路上飲酒が禁じられた。
英語では『Drinking』だけで「酒を飲む」という意味になります。例えば「お酒を飲みますか?(飲む習慣ありますか?)」は、『Do you drink?』で通じます。
ハロウィーンの夜、渋谷周辺の40以上の店舗が、酒類の販売を停止した。
渋谷では、大騒ぎするのも禁止になりました。
ハロウィーンの時期、渋谷の路上で騒音を出す行為は、公式に禁じられている。
TOKYO REPORTER では、渋谷区が「渋谷スクランブル(Shibuya crossing)周辺での飲酒禁止」の方針を進めていることが報じられています。これは、2019年の5月の産経新聞からの記事です。渋谷センター街のことを『Shibuya Center-gai shopping street』と呼んでいます。
10/26追記「渋谷に来ないで」区長が異例の呼びかけ
2020年は、例年以上に渋谷の大混雑を危険視している人も多いようです。「渋谷ハロウィーン」の自粛要請が呼びかけられています。
讀賣新聞オンライン「ハロウィーンで渋谷に来ないで」…「密」回避で区長呼びかけ
私が衝撃を受けたのは、今年は「着替えスペース」や「仮設トイレ」が渋谷に用意されないというニュースです。
ふわふわ教授
あれだけ「渋谷ハロウィーン」が批判を集めているのに、ゲリラ仮装を手助けする設備が街に完備されていたなんて、とてもビックリです。
「渋谷に来ないでください(自粛してください)」と渋谷区長が述べた。
※Mayor(市長、区長)
ふわふわ教授
今週末は渋谷に行かないで。
本日も最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
『NO ! go to 渋谷』は英語では「逆の意味」になる?