『Go To Travel』は奇妙な英語表現
コロナ禍の収束後に、国内観光を増やすことで「地域経済の再活性化」が期待される『Go To Travel』キャンペーンが話題になっています。
政府の補助により、「旅費が半額になる」場合もあるそうですね!
ふわふわ教授
まだコロナ禍が収束しているのかどうかが不透明なのに、急に旅行を増やしても大丈夫なの?という心配の声も上がっていますが、そもそもの「キャンペーン名」に関しても話題になっています。
ズバリ、『Go To Travel 』が、違和感をかもし出すフレーズなのです。
『Go to +目的地』の方が自然な英文になる
『Go to travel』を翻訳すると、「トラベルに旅する」「移動へ出かける」というような意味になる恐れがあります。
『Go to…』は、「~に向かって行く」という意味になります。よって、『to』の後には「行き先」を入れるのが通常の英語の使い方です。
より自然に「国内旅行」を表現したい場合は、以下のような英文のほうが分かりやすいかもしれません。
Go to Okinawa.
沖縄へ行く。
Travel to Hokkaido.
北海道へ旅行する。
Take a trip to enjoy hotsprings.
温泉を堪能する旅に出る。
沖縄へ行く。
Travel to Hokkaido.
北海道へ旅行する。
Take a trip to enjoy hotsprings.
温泉を堪能する旅に出る。
※Hotsprings(温泉)
やはり『to』の後には「目的地」をいれたほうが、しっくりきますね。
ふわふわ教授
文脈を考えれば『Go to travel』でも英語として通じる可能性もありますが、すでに「片言英語」になっているので、あまり使わないほうが良いと思われます。
『Go on a trip』が、もっとも適切
「Go To Travel」を英語で言うと、『Go on a trip』が一般的です。
そもそも、無理に『Travel』という単語にこだわる必要がないですし、『Go on a trip』という定番の言い回しがあるので、こちらのほうが遥かに無難です。
『Go on a trip』の発音は、
「ゴウ アーナ チュリップ」
です。
「ゴウ アーナ チュリップ」
です。
ふわふわ教授
I’d like to go on a trip in Japan.
私は、日本国内を旅行したいと思う。
私は、日本国内を旅行したいと思う。
I went on a trip to Kyoto.
私は、京都へ旅してきました。
私は、京都へ旅してきました。
本日も、最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
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英語『Go To Eat』は文法的にOK?
こんにちは。
go to travel、ウィズダムには米英語で使うと書いてありました。
Corpus of contemporary American English(https://www.english-corpora.org/coca/)でも「go to travel」を入れて検索してみると、ヒットします。
その他、Twitter、Facebook調べてみましたが、米英語圏のネイティヴが使っている表現と考えられます。不自然には感じられますが、アメリカ英語では慣用的に用いられているのではないでしょうか。
サンノゼの友人にも聴いてみましたが、違和感は別にないそうで…用例もある以上、不自然な表現とも言いきれなさそうです。
大東すし☆ボーイ様
こんにちは。
貴重な情報をお調べくださり、誠にありがとうございます。まさか辞書に出ているとは知らなかったので驚きです。
たしかにネイティヴスピーカーは日本人のように「Go to travel」を間違いと断言はしませんね。
ただ、私の周囲のアメリカ人からは「会話や文章で使うのは、いまいちお勧めできない」という助言をいただいています。が、あくまで「名称」としてならOKでは?という見解でした。
Corpus of contemporary American English もご教示くださり、誠にありがとうございます。
やはりマイナーな表現なのかな…という印象を受けました。
4.go to”travel sites”
5.go to “travel agents”
7.go to “travel agency”.
に関しては、完全に名詞になっているので話題になっている「Go To Travel」とは異なる気がしました。