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「よーい、ドン!」は英語では『READY STEADY GO』?

Ready Steady…Go

ラルクの『READY STEADY GO』などで知られる

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日本では『Ready steady go /レディ・ステディ・ゴー』という英語フレーズが浸透しています。

L’Arc~en~Ciel の他にも、けっこうな数の歌手が唄う「曲のタイトル」として採用されているので、日本人の好む英語といえます。

意味は、日本語の「よーい、ドン!」と同じです。

…ですが、「READY STEADY GO」というフレーズを日本で初めて聴いたとき、私は「よーい、ドン!」のことだと気付きませんでした。

ふわふわ教授

…というのも、私がアメリカで覚えた英語の「 よーい、ドン! 」とは、少し形が違っていたからなのです。

アメリカでは『Ready Set Go !』が一般的

アメリカで徒競走や、腕相撲対決などで勝負をするとき、

『Ready…Set…Go !』(レディ・セット・ゴー!)

ふわふわ教授

…という合図が使われていました。『Steady』の代わりに『Set』が入ります。

少し丁寧に言う場合、『Ready, Get set, Go !』と長めになる場合もありましたが、アメリカでは『Ready steady go』は聴いたことがありませんでした。

Merriam Webster によると、「レディ・セット・ゴー」は、『(get) Ready, (get) Set, go』の『Get』を省略したバージョンなのだそうです。

このカジュアルなフレーズが、競技大会などでは、以下のようにアナウンスされます。

On your mark,
(位置について)
Get set,
(用意)
Go!
(ドン!)

陸上競技のグラウンドには「白線」が引かれていますが、その「マークの位置にちゃんとついているか?」という確認のため、『On your mark』と言います。

遊びで走る感じの時には『Ready…go ! 』と、2語に縮めることもありましたが、授業や行事などで真面目に走るときは、『On your mark…』の方が使われていました。

ふわふわ教授

ややこしいことに、Collins Dictionary によると、イギリスでは「オンユアマークス」、アメリカでは「オンユアマーク」という風に、表記に違いが生じます。

また、時事用語辞典 には、オリンピックなどの公式行事では『On your marks、Set…』のあと、『Go』のところで「ピストル音」が鳴らされることが記載されています。

不思議なのは『Ready Set Go !』は数バージョンもあるのに、『レディ・ステディ・ゴー』はアメリカでは一度も聴いたことがない点です。

ふわふわ教授

その原因は、アメリカとイギリスの地域差にあったのです。

イギリスでは『Ready Steady Go』を使用

夕焼け空のロンドン。ウエストミンスターのビッグベン。

なぜ、日本では『 Ready Steady Go ! 』が有名なのだろう…。まさか、どちらかが間違い?と思っていたところ、自宅で鑑賞していたDVDのなかに大きなヒントがありました。

「メリー・ポピンズ リターンズ/Mary Poppins Returns」という映画のなかに、 『 Ready Steady Go ! 』 というセリフがあったのです!

この作品は、アメリカ製作の映画ですが、舞台はイギリスのロンドンとなっています。よって、セリフも「イギリス英語」となっています。

つまり、

『 Ready Steady Go ! 』=イギリスでよく使われる

『 Ready Set Go ! 』=アメリカでよく使われる

…ということでした。

後日、アメリカ人の英語講師にも確認したところ、上の図の通りだとおっしゃってました。

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Oxford Learners Dictionaries でも、イギリス英語(British English )とアメリカ英語(North American English)によって異なフレーズになることが記されています。(※リンク先のページ最下段あたり)

地域によって言い回しに差がありますが、どちらの「よーい、ドン!」も正しい英語だと判明してスッキリ致しました。

ふわふわ教授


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