東京オリンピックの開幕日まで、あと2か月となりました。いまだに開催可否そのものが、あやふやな状況です。おそらく日本だけでなく、世界的にも「本当に開催されるのだろうか?」と注目されていると思われます。
『Are』で始まる例文
一般的に見かけるのが、次のような英文だと思います。海外の新聞やニュースの見出しに使われています。
オリンピックって、本当にやるの?(行われるの?)
ふわふわ教授
未来を表す『Going to』は、「開催される方向」にちゃんと向かっているのか?と尋ねるイメージです。そして、オリンピックは『Olympics』『Olympic Games』のようにイベント名が「複数形」なので、文頭は『Is』ではなく『Are』を使うのが普通です。
ちなみに、『Happen』自体は「起こる」「発生する」という意味です。「オリンピックという出来事は起きるのか?」と外野から尋ねるようなイメージです。逆に、イベント主催者が「開催する」という意味の『Hold』という単語も良く使われます。
彼らは本当にオリンピックを開催するつもりなの?
参考:スポーツチャンネル「ESPN」『Are the Tokyo Olympics really going to happen?』
『Will』で始まる例文
同じく未来を表す『Will』を文頭に使うこともできます。
オリンピックは、本当に行われるの?
東京オリンピックは、この夏、本当に開催されるんですか?
ふわふわ教授
よって『Yes it will happen./はい、行われます。』と誰かが答えた場合、その人が確信をもって答えたような印象になります。よって、概ね肯定であっても自信がない場合は、『Will+Probably』を組み合わせて使います。
東京オリンピックは、おそらく行われます。
ふわふわ教授
少しくだけた雰囲気の『Really』よりも「実際に」という意味合いが強くなります。よって、よりシビアに「現実的に可能なのか?」「本当に実現するのか?」といったニュアンスが強まります。
参考:BMJ(ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル)Will the 2020 Tokyo Olympic Games actually be held?
『Can』で始まる例文
『Can』は、「できるのか」「可能なのか」を表現する単語です。
東京オリンピックは、安全に開催できるの?(可能なの?)
ふわふわ教授
よって、「観客を入れての開催は可能なのか?」Kyodo Newsや、「東京はオリンピックは、キャンセルできるのか?」The Sydney Morning Heraldというものまで、細部を具体的に尋ねる文章が英文ニュースで見受けられます。
2021年の5月10日、IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長が、「安全な五輪を開催していく」と発言しましたが、それを伝える英文ニュースサイトの中には『Can』を使った見出しもありました。
ふわふわ教授
上記のような『Can be+過去分詞』は、「~することが出来る」という意味になります。よって、バッハ会長が、自信をもって「オリンピックは安全に開催することが可能」と述べたように受け取れます。
日本語ニュースサイトの多くには、「安全な開催に取り組んでいく」というバッハ会長の声明は記されていますが、「安全に開催可能と言った」…とまでは書かれていません。
東京オリンピックは、安全に開催することができる。
参考:「NHK WORLD-JAPAN」 バッハ会長「 Tokyo Games can be held safely 」
ふわふわ教授
本日も最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
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