2019年のラグビーワールドカップの時、「にわかラグビーファン」が急増しました。ルールすら良く分からない競技でも、メディアで大きく取り上げられると、なぜか興味が湧いてくるものです。
皆が突然、ラグビーにハマった。
ふわふわ教授
もくじ
Bandwagon fan( バンドワゴンファン)
「にわかファン」を英語で言うと『Bandwagon fan』が一般的です。
『Bandwagoner/バンドワゴナー』ともいいます。直訳すると「バンドワゴンに乗る人」ですが、流行に乗っかる人という意味で使われます。
バンドワゴンとは、パレードの先頭を走る車のことです。走るその車の上では、バンドが音楽を演奏します。バンドワゴンを追う人々で行列ができる様子になぞらえ、「流行りものに飛びつく人」という意味になりました。
例えば、ある作品が大ヒットしてメディアで祭り上げられると、突如、彼らが飛びつくので、古くからの純粋なファンが皮肉をこめて『Bandwagon fan』と呼ぶこともあります。
流行に乗っかる。
ふわふわ教授
Poem Analysisによると、19世紀のアメリカのサーカス団は、バンドワゴンによって、大勢の観客を引き寄せました。その効果に目をつけた政治家が、選挙キャンペーンの際にバンドワゴンを走らせるようになりました。
バンドワゴン効果
今年、2020年でいえば、「鬼滅の刃」という作品名が、多くの老若男女に知れ渡っている状態が、まさに「バンドワゴン効果」の結果だといえます。
多くのTVアニメが「深夜放送」のため、なかなか老若男女すべてには届きにくいジャンルといえます。ところが「鬼滅の刃」は、子供から大人まで広く話題となり、明石家さんま氏のような有名人が「単行本を愛読している」と公言していました。
ふわふわ教授
英文メディアの「Neo-Tokyo 2099」では、明石家さんま氏が「鬼滅の刃」の11巻を『Enjoy』している様子を伝えています。
同僚が私に勧めるので、「鬼滅の刃」を読み始めた。
東洋経済によると、「ダイドーブレンドコーヒー」によるコラボ缶コーヒー「鬼滅缶」が急激に売れ、5000万本を突破したそうです。
「鬼滅の刃」のキャラが描かれた缶コーヒーが、自販機を滅多に使わない層に凄く売れている。
ふわふわ教授
『Demon Slayer/デーモン・スレイヤー』を日本語にすると「鬼を倒すもの」です。「刃」の部分が省略されている点が、オリジナルタイトルとの大きな違いです。
これにより、タイトルが『Demon Slayer』というキャラ名なのでは?と思う人も出てきます。Japanoscopeでは、『Demon Slayer』は、おそらく『Blade/剣』そのものを意味していることを、英語圏のファン向けに解説しています。
Casual fan(ライトなファン)
いわゆる「ライト層」のファン(軽度なファン)のことは『Casual fan』といいます。
ふわふわ教授
『Casual fan』は、マニア寄りのファンと比べ、そこまで情熱を注いでいないものの、気軽に楽しんでいる人のことです。ファンとして対象物を、十分面白いと感じています。しかしながら、人生観が変化するほどの影響は受けていないのかもしれません。
よって、金銭的にも精神的にも負担がないので気楽ですが、その対象物を深く探求する喜びをまだ知らず、初心者的な人という見方もできます。
私は、そのアニメをTVで観るけど、原作のマンガは一度も読んでいない。
「キメハラ」をしないファンかも?
『Casual fan』の良いところは、おそらく「キメハラ」のような攻撃的な行動を取らない点です。
「キメハラ」とは、「鬼滅の刃」に突如はまった結果、自分の知り合いに勧めまくったり「え、まだ読んでないの?」と見下すなどの問題行動を取る人です。そのおかげで、「鬼滅の刃」の予備知識を持たない人が、肩身の狭い思いをすることがあるそうです。
ふわふわ教授
そういう意味で『Casual fan』は冷静で、そこまで執着心がないと考えられます。
キメハラ(鬼滅の刃ハラスメント)の意味を英語で言うと?Fair-weather fan(都合のいい時だけのファン)
『Fair weather』そのものは、「良い天気」という意味です。「好天の時だけのファン」ということで、都合のいい時だけファンを名乗る人のことをいいます。
『Bandwagon fan』には、元々興味なかった事物を、急に好きになった人…というイメージがあります。それに対し、『Fair-weather fan』は、元々軽いファンだった人が、一定の条件で大ファンになる場合を指します。
私の場合、横浜DeNaベイスターズが連勝している時や、優勝する可能性が出てくると、試合結果が気になります。ちなみに私は、たまたま横浜ローカルのチームだったのがファンになったきっかけですが、普段は特に熱心ではないし、横浜スタジアムにも滅多に行きません。
しかしながら、何年経っても他のチームを応援したいとは思わないので、一応ファンであることに違いはありません。
英語『Local/ローカル』は「田舎」という意味ではないふわふわ教授
彼は、チームがうまくいっている時だけベイスターズに興味がある。
ベイスターズとホークスが対戦する日本シリーズが始まると、私はとてもそわそわした。
CBS Sportsでは、若い頃に『Bandwagon fan』や『Fair-weather fan』を嫌っていたという人が記事を書いています。その記事によると、『Fair-weather fan』の一例として、その時点で「もっとも強く、人気のあるチーム」のファンになる人びとを挙げています。
彼らは、「応援するチームを頻繁に乗り換える」ので、一途で頑固な『Die-hard』タイプのファンを激怒させるそうです。
ふわふわ教授
本日も最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。
「熱狂的ファン」を英語で表す3つの英熟語
[…] にわかファンを英語で言うと?「鬼滅の刃」とバンドワゴン効果 にわかファンを英語で言うと?「鬼滅の刃」とバンドワゴン効果 […]